ずっとずっとキッチンカウンターがある台所に憧れていたのです。
それも、対面キッチンではなく、キッチンの後ろにカウンターがあるタイプのもの。
なぜなら、私は片付けながら料理するのが苦手で、料理中にキッチン周りをとんでもなく汚くしてしまう。
食べ終わってから食後の食器と一緒にまとめて片付けたいタイプなので、来客時は散らかったキッチンを見られて恥ずかしい思いをすることになる。
なので、キッチン周りの散らかりを緩和させるためにも、いざという時の目隠しになってもらうためにも、カウンターの存在は大きいのである。
とはいえ・・・・
これは・・・・ナンカチガウ・・・・・
家購入時の台所が汚れすぎていて、もう何も残したくない気持ちに・・・
憧れのはずのカウンターに全然トキメキを感じない。
リノベーションは、トイレ→寝室→浴室→脱衣所→各小部屋という順番に進めており、キッチンは後回しになっていた。
キッチンは私の中で重要箇所だったため、お金と時間に余裕ができてからリノベしたいと思っていたところ、キッチンのない生活が半年間ほど続くはめに・・・
キッチン無しとはいえ、部屋の片隅にIHヒーターや電子レンジを置いて仮キッチンで料理はしていたので、意外に普通に生活できたのだが。
さすがに不便だった。
トイレとお風呂のリノベも落ち着いたし、次はキッチンお願いできませんかねぇ?そろそろ美味しいご飯、食べたいよね~??
よし!じゃぁ材料買いに行こう。シンクとか見繕っといて。予算は10万円くらいで!!
りょーかい!!!
キッチンを使うのは主に私なので、すべてが一任されてしまった。
キッチンの水回りとガスコンロは一新する予定だったが、予算を抑えるためにシステムキッチンではなくIKEAでパーツを購入し組み立てていくことに。
そんなキッチンリノベについては別の機会に語る事とし、今回はキッチンカウンターにのみ触れていく。
キッチンをリノベするにあたって、カウンターも撤去して新設すればいいや~と安易に考えていた。
実際にキッチンをリノベするころには、ウッドショックで木材が値上がりし、我が家のリノベ費用も底をつき、カウンターの新設なんて夢のまた夢となってしまった。
撤去するつもりだったので、カウンターの天板は養生もせず、ペンキ置き場となっていたので、この汚れ様である。
経年劣化の痛みや汚れに加えて、ペンキがこびりつき、とてもじゃないが料理をする雰囲気ではない。
とはいえ予算の都合上、これを何とかするしかない。
ということで、まずは削ってみる。
使用したのはマキタの18Vのランダムサンダー。
手前がサンダーで削った後だ。
ペンキ汚れも10秒ほどで落ちてくれた。
紙やすりで地道に削っていたら、何時間もかかっていたはず。工具って素晴らしい。
汚れが落ちたので、カウンターがキレイによみがえる未来が見えてきた。
次に、どんな塗料を塗るか?である。
普通のカウンターテーブルであれば、どんな塗料でも問題無いと思うが、キッチンカウンターなので色々とこだわりがある。
ズボラな私は、濡れたままの食器や熱したお鍋をカウンターに直接置いてしまうだろう。
そしてこまめなお手入れなんてものは絶対にしない。
30年以上は生きているので、自分のダメさ加減は分かっている。
そんな私が使うキッチンカウンターなので、耐水耐熱とメンテナンスフリーは必須条件だ。
そんな私の条件を見事にクリアしていたのは、こちらの2液ウレタンニスである。
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なんと最大耐熱温度は100℃!
耐水性もあり、傷にも強く、7-8年はメンテナンス不要とのこと。
色もクリアからウォルナットやマホガニー、ライトオークなど8種類ほどから選ぶことができる。
だいたい値段は300gで2000-3000円ほどだ。
我が家のキッチンは濃い目の色でまとめようと思っていたので、塗料の色はウォルナットにした。
というか、近所のホームセンターにはウォルナットしかなかったので選ぶ余地が無かったのだ。
主剤と硬化剤の2種類の液体を混ぜて使用する、2液型の塗料だ。
1液型の塗料に比べると、硬化剤を混ぜてから3時間以内に使い切らなければならないなど制限は増えるが、硬化剤のおかげで塗膜の強度は増す。
二度塗り推奨の塗料なので、硬化剤も2本の瓶に小分けされて入っていた。
説明に書いてある通りに混ぜて、一度塗りをおこなう。
1度塗った状態はこんな感じ。
綺麗にはなったが、まだ汚れや凸凹が目立つ。
本当にこれでキレイなキッチンカウンターに生まれ変わるのか、少し不安になってくる・・・・
1時間ほどで乾くが、サンドペーパーで磨いてから2度塗りする場合は24時間以上は乾燥させるよう推奨されている。
約1日乾かしてから軽くサンドペーパーで磨き、2度目の塗装。
その結果がこちらである。
塗装直後の写真は撮り忘れていたため、キッチン完成後の後日の写真になるが・・・
シミのような汚れや凸凹も気にならなくなった。
1度塗りの時点では色が薄いなぁと心配していたが、2度塗りでウォルナットになった。
そしてツヤもすばらしい。
どれくらいツヤツヤしているかというと・・・・
大根を枕に寝ようとしているツキちゃんの顔が映るくらいのツヤである。
カウンターに水滴が残ったまま一晩放置していても白くシミになることは無い。
火にかけていた鍋をカウンターに直置きしても、焦げることもシミになることも無い。
そして塗装から1年以上が経つが、いまだにノーメンテで美しいままである。
ちなみにカウンターの側面部にはクロスを貼って補修している。
写真を撮り忘れているが、余った塗料で中板も塗ったので裏面の収納部分もきれいになっている。
もう撤去するしかないと思われたキッチンカウンターが、わずか3000円ほどで美しく生まれ変わることができた。
そして肝心のキッチンカウンターの使い心地であるが、最高である。
濡れたものや熱いものも気軽に置くことができるので、料理中のストレスが軽減した。
シンク周りが散らかっていても、カウンターの上が何となく片付いていれば見苦しくないので来客時も穏やかに過ごせている。
料理中に猫たちがキッチンカウンターの上待機していてくれるので、火や包丁の危険を心配することなく猫たちに見守られながら家事ができる。
キッチンカウンターの想定外の活用方法だが、結果的に幸せである。